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これから増える予定。V6が好きです。元気が大事。

V6第一章の終幕と、いちファンのあれやこれや。6人へ愛を込めて。

 

 

2021年11月1日、
小学生の頃から人生を共にしてきたグループがその活動に幕を下ろした。

私の最愛のアイドル、V6。
彼らの活動が終わるとき、自分はどんな感情でいるのか、まったく予想がつかなかった。
何しろV6がいない世界で生きるのは私にとっては21年ぶりのことで、それがどんな世界だったか、もうすっかり忘れてしまったのだ。
未知の世界は、暗く、寂しいものにしか思えなかった。できるなら、行きたくなかった。


その日はホテルで迎えた。
静かに一人で見届けようと思っていたが、結局一人でその日を過ごすことが怖くなり、
V6ファンの友人が泊まるというホテルに急遽、私もお邪魔させてもらったのだ。
ツアTとペンラとバスタオルを持ち、ピノ*1で気合を入れて、人生最後のVコンに参戦した。
全然覚悟なんかできていなかった。現実感もなかった。
ただ、どんなに苦しくても、今日の 6人を目に焼き付けよう、と心の中で誓った。


最後のライブの 6人は、今までで一番輝いていて、一番かっこよかった。
かっこよくて誠実で自然体で楽しくてやんちゃで明るくて優しくて暖かくて、
私が大好きないつもの 6人がそこにいた。
6人揃って、V6として全力で駆け抜けようとしていること、V6を最高のものにしようとしていることが強烈に伝わってきて、途中から、もうこの人たちを止められない、と思った。
滝のように流れてくる涙を拭いながら、
分かったよ、みんなそれぞれ行きたいところに行けばいいよ。ずっと応援するから好きな場所で好きなだけやってよ。
って、全く投げやりな意味ではなくて、本気でそう思った。
彼らの姿を見て、私はもう完敗だった。抗いようもなかった。覚悟を決めるしかなかった。彼らの背中を押すしかなかった。
そのくらい最強で最高で、26年の全てが詰まった、V6にしかできない特別な、特別なライブだった。


終盤、涙する場面もあるかと想像していたけれど、
結局彼らは、目を潤ませつつも最後まで誰一人それをこぼさなかった。
 V6で歌い踊った最後の曲は『95groove』*2
彼らは最後の最後に、今の6人の心地よい“groove"を表現できる最新の楽曲を選んだ。
V6の26年のラストを飾るのに、ふさわしい曲だった。ファン泣かせの過去のどんな名曲よりも、ぴったりだと思った。
私は6人のgrooveを胸に刻んだ。


気負わず。ゆるりと。音に身を任せて。自分らしく。楽しんで。みんな一緒に。


そして6人は思い思いに長い階段を登り、一列に肩を並べた。
剛くんは大きな声で「ありがとう」と言ってくれた。
健くんはお決まりの投げキス*3をくれた。
最後に目に焼きつけた6人は晴れ晴れとした笑顔で、大きく手を振っていた。
胸を張って、笑顔で、決して振り返ることなく、颯爽と自分たちの決めた道へ進んでいく。
心底V6らしいと思った。
強烈な寂しさの奥に、どこか清々しさがあった。

 

健くんは11月2日、0時を回ってすぐ健ラヂ*4の生放送をしてくれた。
そこにイノッチとティガ(長野くん)が乱入してきて、3人でワイワイキャッキャしていた。


「言っちゃうけどぉ、死ぬわけじゃ無いから。生きてかなきゃいけないのよ!みんな!」


とイノッチが言った。
どこまで地に足ついたアイドルなんだ、と笑ってしまった。
でもその通りだ、私も生きていかなきゃ。


「健も俺たちのラジオ出ろよ」「来て来て来て」
「あ!じゃあ〜行くよネクジェネ!」


なんて3人で笑い合って、仲良しかよって、私もニコニコして。
こうやって、メンバー同士の交わりが今まで以上に貴重で、嬉しいものになっていくんだなと思った。
離れた場所にいても、きっと6人は繋がっている。
V6の新しい形をさっそく見せてくれたようで、心が少し軽くなった。

 

20周年の時、『30周年はどうなっているか?』という話題の中で、剛くんはこう言った。


「でもなんかこう、さ、集まれればいいよね。一人でも「いや…いいっしょ笑」みたいなさ、言うんじゃなくて、何かこう、集まる機会があったら普通に集まって話とかできたらいいなと思いますけどね」*5


6人なら、本当にそんな未来を見せてくれる気がする。そしてそんな未来なら明るい気がする。 
その時は是非ともファンの前で集まって欲しい。
6人のファンがいることを、ずっと伝え続けるから。

 

V6の6人はきっと、この26年間に誇りを持っていて、その日々をとても大切に思っている。そして私も、V6との日々を大切に思っている。
彼らも私も、同じ日々を大事に大事に心の中に持っている。それだけで救われる気がする。前を向ける気がする。
「絆」という言葉の濫用はあまり好きじゃ無いけれど、V6の6人の絆も、V6とファンの間の絆も、確かにあると思えた。
V6はグループの幕引きを通して、それを信じさせてくれた。

 

もちろん、終わりが来たことの寂しさは計り知れない。ずっとV6を続けて欲しい、とも思う。
喪失感だってある。思い出せばきっと涙することもある。
でも、11月2日の私は変わらずV6を聴いていたし、今日の私もそうだ。多分、この先もずっとV6の歌声を聴きながら人生を歩むだろう。死の床で聴く音楽を選べるなら、絶対に絶対にV6の曲を選ぶ。
過去のライブ映像を観るにはまだ時間が必要だけど、それもきっと、時がくればまた楽しめるようになるはずだ。
6人が作り上げてくれた作品は私の大切な宝物で、誰もそれを取り上げられない。たとえV6の形ある作品がこの世から全て消えてしまったって、私の中にあるV6の歌声や笑顔や最高のパフォーマンスは消えない。
一度きりの人生で、こんなに大事にしたいものに出会えた。
私は世界一幸せなファンだ。

 

全ての時を乗り越え、休むことなく全員で26年駆け抜けてくれたこと。
最後まで歌い踊るアイドルでいてくれたこと。
いつでも今が一番かっこいい6人でいてくれたこと。
V6を6人の誇りにしてくれたこと。
6人自身がV6を大好きでいてくれたこと。
いつも寄り添ってくれたこと。
ファンがどれほどV6を大好きか、知っていてくれたこと。
同じようにファンを大切に思ってくれたこと。
そして自分たち自身の幸せも手放さないでいてくれたこと。
全部全部ありがとう。あなた達を好きになって、本当に良かった。


11月2日、最後の日を過ごしたホテルを出て、少し散歩した。
清々しい秋の陽気だった。
途中、小さな神社があった。強運厄除の神社らしい。
賽銭箱に600円を投げ入れて、6人の幸せと健康と活躍を祈った。

 

21年ぶりの世界へたどり着いて数日。
今のところ、想像していたよりは辛くない。
全てがなくなるような気がしていたけれど、そんなことなかった。
全部、ちゃんとある。キラキラと輝いたまま。私の中に。大丈夫だ。
寂しくても、涙が溢れても、前に進もうと思える。
そう思える世界を、6人が大事に大事につくってくれたから。


最高の日々をありがとう、V6。
私の青春そのものだった。
第2章もきっと最高の日々が待ってるはず。
だからこの先も、どうぞよろしく。



※余談※
WANDERERの映像がヤバすぎて度肝抜かれました。
かっこいいとかいう次元超えてましたよね??????????
26年のエンドロールがあれって…
最後の最後に無限の可能性感じさせて終わるなんて…
ファンをめちゃめちゃ優しく包み込んで終わるなんて…
ていうかここにきて新曲って……もう、あの………
心底惚れ直しました……

感服です。一生ついて行かせてください。

 

*1:今年45周年を迎えるピノさんは2021年6月からV6とタイアップし、WEB CM、新聞広告などでキャンペーンを展開。キャッチコピーは「なかよしで行こう。」ピノさんはいつ食べても本当に美味しいです。最高です。ありがとうございます。

*2:2021年6月2日発売の53枚目シングル『僕らはまだ/MAGIC CARPET RIDE』の通常盤カップリング曲

*3:V6のライブではアンコールの最後に、三宅プロが投げキスをして捌けるのがお決まりである。これがなきゃ大人しく帰れない。

*4:毎週月曜0時よりbayfmで放送中の「三宅健のラヂオ」。通常回は収録である。

*5:V6 Next Generation 1000回記念放送より